電気自動車

電気自動車

電気の力を推進力に変えて

電気自動車とは、ガソリンのような燃料ではなく、その名の通り電気をエネルギーに可動する自動車のことです。ひと口に電気自動車といっても、その種類は数が多く、自動車の内部に備えたバッテリーの電力を利用するものや、水素やアルコールを利用して発電する燃料電池式のものまで多岐にわたります。かつて日本でも使われていた「トロリーバス」も、架線から電気エネルギーを得て可動する有線式の電気自動車と言えるでしょう。

電気自動車のメリット

電気自動車のメリットは、何といっても走行(ランニング)コストの安さが一番でしょう。走行コストとは、言わば走行距離に対して必要なエネルギー費のことを指しますが、ガソリン車が1kmあたり7円のコストが掛かるのに対し、電気自動車は1kmあたり3円しか掛かりません。

さらに、電気自動車は燃料を燃焼させずにを走行するため、温暖化の原因とされる二酸化炭素や、人体に有害な窒素酸化物を排出しません。ガソリン車の代わりに電気自動車を導入するだけで、「国内の二酸化炭素排出量を55%削減できる」という研究結果が出ています。

また、ガソリンを燃焼させてエンジンを可動させると、大きな音を発生させますが、電気自動車はモーターを動かすだけなので、騒音が極めて少ないという利点も存在します。加えて、電気自動車は内部構造も一般的な車に比べて、単純な部分が多く、部品の交換や手入れが容易です。メンテナンスにかかる手間が少ない点も、電気自動車の大きなメリットと言えます。

電気自動車のデメリット

まず、充電そのものに時間が掛かるという点が、電気自動車の最も大きなデメリットです。パーキングエリアやショッピングセンターに備わってる、充電が可能なスタンドには、急速充電という機能が備わっていますが、たとえそれを利用しても、十分な電気を確保するのに30分以上の時間を要します。加えて、充電ができるスタンドも、ガソリンスタンドに比べて数が少なく、長距離の移動には不向きという欠点もあります。対策として自宅で充電することも可能ですが、充電設備の初期投資に費用がかかる点は留意しておく必要があるでしょう。

先に紹介した「騒音が少ない」という利点は、電気自動車のメリットであると同時にデメリットにもなり得ます。これは、路地のような低速で走る必要がある場所においては、電気自動車はほとんど無音になってしまうためです。当然、歩行者が気付きにくくなってしまうため、人為的に音を出して存在を知らせなければ、大きな事故に繋がる可能性もあります。

ちなみに、電気自動車に使用する大型のリチウムイオン電池は非常に高価であるうえ、使うほどに劣化して蓄電できる量も減っていきます。したがって、劣化した電池を交換する際は、相応の費用が必要となることを憶えておきましょう。現在は、様々な自動車メーカーの研究開発で、安価で大容量の電池の開発が進められています。