トルクと馬力

トルクと馬力

車選びの際に知っておきたい用語

車の用語の中でよく目にするのはトルクと馬力です。
馬力に関しては、もともと馬が引っ張る力をもとにしていて、たとえば1馬力は馬一頭が引っ張る力のことを言うわけですが、何となく馬力が大きければ大きいほどパワーがあって、早いスピードが出るのかなあというイメージを持つと思います。
しかし、トルクとなると、何のことかわからないという人も多いのではないでしょうか。

トルク

トルクというのは、タイヤをまわすための力と考えると良いと思います。
たとえば、自転車を漕ぐとしましょう。そのときのペダルを押す力がトルクということです。
トルクが大きくなれば、ペダルを押す力が強くなるということですから、自転車の出だしが良くなるとか、登り坂でもすいすい上っていくことができるわけです。

たとえば、競輪選手と普通の人で競争したとしましょう。両者ではペダルを押す力が全然違いますよね。
ですので、スタートからもう随分と差が出てしまうことでしょう。

馬力

これに対して馬力ですが、トルクはあくまでも瞬間的な力であるのに対して、馬力はその力を持続させる力という感じになります。

もともと馬力は馬の引っ張る力だと言いましたが、これをもう少し詳しく表現すると、ある荷物を馬で運ぶとして、決められた時間内に、どれだけの重さの荷物を、どれだけ遠くまでに運ぶことができるか、それを馬何頭分に当たるかで現したのが馬力という訳です。

自転車の例に置き換えると、ペダルを強く踏む力であるトルクに対して、ペダルをこぎ続ける力が馬力です。
これは数学的にはペダルを踏む力に、ペダルの回転数を掛けることで計算できます。
ペダルを強く踏んで、なお且つ一生懸命回すことができれば、当然スピードが速くなります。

これを実際の車に当てはめると、アクセルを踏むと加速しますが、トルクが大きければこの加速感が増します。
また、馬力が大きければ最高速度が大きくなります。
たとえばトラックのような重い車は、馬力よりもむしろトルクがないと困りますよね。

また軽い車でトルクがありすぎると、タイヤがスピンしてしまうかもしれません。
スポーツカーは、高回転まで回すため馬力が必要になりますが、普通の乗用車であれば、そのような高回転域を使うことはほとんどありませんから、やたらと馬力があっても無駄ということにもなりかねません。

トルクと馬力の重要性

つまり、車の正確にあったトルクと馬力のバランスが大切だと言うことですね。
どうしてもスペックが高ければ良い車だと考えがちですが、そういうわけでもないのです。
値段も違ってきますし、その辺のところは、車に何を求めるかによって変わってくるでしょう。

ただカタログ上の数字を見ただけでは、実際の乗り味はわかりません。
車重があるために、数字上はトルクがあるようでも加速感がなかったりすることはけっこうあります。
ですから、車を購入する際には、試乗してみることをおすすめします。
やはりドライブフィーリングというのは大切ですからね。