いすゞ自動車

いすゞ自動車

いすゞと言えばトラック。トラックと言えばいすゞ

「いすゞ自動車」とは、日本を代表する老舗自動車メーカーだ。小型トラックから大型バスに至るまで、商用車においては世界的なトップシェアを誇っているほか、船舶や産業用ディーゼルエンジンの方面でも世界各国で製造販売を続けている。国内においても、「いすゞ」という言葉を聞けば、反射的にトラックを思い浮かべる人も多いことだろう。ちなみに、口語では「いすず」で通じるが、正式な綴り「いすゞ」である。また、中国語圏は「五十鈴」という表記が使われている。

悲惨だった乗用車製造の歴史

トラックやバスの製造販売にかけては、無類の強さを誇るいすゞ自動車も、意外なことに乗用車作りにおいてはからっきしである。いすゞを代表する乗用車は、タクシー業界への普及を目指した「ベレル」、和製アルファロメオと称された「ベレット」などの車種が挙げられるが、そのほとんどは大衆の支持を得られずに製造を終了してしまっている。

かつては、いすゞ自動車もトヨタや日産に匹敵するほどの自動車メーカーだったものの、乗用車部門の失敗が重なりすぎた結果、深刻な経営危機に陥ったことはあまり知られていない。危機的な状況から脱却すべく度重なるリストラを経て、2002年に乗用車部門からは完全撤退。現在は、上記の通り商用車や大型エンジンのメーカーとして見事に再建を果たしている。

クラシックカー愛好家からの評価は高い

そんないすゞの黒歴史とも言える乗用車の中にも、低燃費のディーゼルエンジンを搭載した主力車種「ジェミニ」や、戦後の高級車として知られた「ヒルマンミンクス」のように、名車と謳われた車も多いのだ。中でも、クラシックカーの愛好家に人気の高い車種は、1970年代を代表する傑作乗用車こと「117クーペ」だ。50年も前に製造販売されたレトロな車だが、その外観とカラーリングの美しさに魅かれるマニアは少なくない。