安全性で車を選ぶ

安全性で車を選ぶ

安全性が向上してきている

一昔前の車に比べて、現代の車のボディは随分としっかり感が増してきたように思います。
欧州車と比較しても遜色ないと思います。車の剛性が高くなったおかげで、安全性は飛躍的に向上し、乗り心地も重厚感が増して良くなっています。
このきっかけのひとつとなったのは、1993年1月に「道路運送車両の保安基準」が改訂され、前面衝突試験が義務付けられたことです。

前面衝突試験とは、時速50kmでコンクリートに正面衝突させて、一定の基準をクリアし、安全空間が確保されていることが求められたテストです。
また軽自動車でも、1999年4月からこの全面衝突試験が適用されることになり、これをクリアするために、車の全長や全幅が拡大されました。

軽自動車のしっかり感が急に増した背景にはこういうことがあったのですね。
その分値段も高くなりましたが・・・。
さらに、1998年10月からは側面衝突基準も加わり、サイドボディも強化されるようになりました。

また、メーカーの衝突試験の宣伝を見ていると、全面衝突試験において、国が定める基準以上の数字をメーカー側で設定し、より安全性をアピールしているところも多いようです。
また、全面衝突だけではなく、オフセット衝突といって、実際の事故に多いフロント片側をぶつける試験も行っているようです。
オフセット衝突は全面衝突に比べて、ボディの損傷波及が複雑になりやすい傾向があります。
どのような衝突であっても、問われるのは、キャビンが原型をとどめ、乗員が無事でドアが開くという点です。

衝突安全ボディ

このような高いボディの安全性を保つために、衝突安全ボディの構造というのは、衝撃を吸収する「クラッシャブルゾーン」と、乗員の安全を確保する「セーフティゾーン(サバイバルゾーン)」に分けて考えます。

クラッシャブルゾーン

「クラッシャブルゾーン」は、フロント構造とリア構造の部分を指しますが、ここが仮に原型をとどめないほどクラッシュしても、「セーフティゾーン(サバイバルゾーン)」であるキャビン構造部分が守られていれば、人の安全性は守られるという考え方が基本になっています。
もっと具体的に言うと、クラッシャブルゾーンで衝突時に乗員に加わる衝撃を緩和し、乗員の安全を確保する、そのような構造を組み合わせたモノコック構造を作っているのが、今の車なのです。

車選びの基準とは

車を選ぶ際の基準として、より高い安全性を確保していることというのは、大きな基準になると思います。
各メーカーが独自の安全ボディ作りを行っていますが、いち早く取り入れたのがトヨタ自動車のGOA(ゴア)でした。

スターレットという小型車から始めました。
他のメーカーも後を追うように、日産自動車のゾーンボディ、本田技研工業の全方位衝突安全設計ボディ、マツダのMAGMA(マグマ)、三菱自動車工業のRISE(ライズ)、スバルのクラッシュセイフ・ボディなどを採用しています。

より安全性の高い車がほしければ、米国IIHS(道路安全保険協会)などでは、どの車がより安全かクラッシュテストをして、その結果を公表していますので、参考にすると良いかもしれません。
また、この安全ボディに加え、各種エアバックを採用して安全性を高めている車もあるので、そちらも参考にすると良いでしょう。